Natural

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翻訳については正確さも大事だけど、訳文の仕上がりが自然であることも同じくらいに重要だと僕は考えている。だから、僕は一旦文を訳してから語句を色々入れ替えたり、単語を差し替えたり、あるいは文の前後を逆にしてみたりと、いつもかなり悩む。というか、そこで悩まなければ訳者失格である。共感できない訳文では意味がないし、翻訳調も使うべき時と使うべきでない時がある。自然な訳文こそ、訳文の読み手が種々様々な「物語」を受け入れ、その「物語」に感情移入し、ひと時の知的冒険を心行くまで満喫するための最低必須条件である。

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