Linguistic Intricacy

15606982377071114565528.jpg

微妙で繊細な表現というのは日本語だけでなく、英語にもたくさんあるし、英語にも洗練された言葉とそうでないものとがある。日本語においては、文学もそうだけど、映画、TV、漫画、アニメ、エッセイ、こういう分野のものは概して言葉が時事風俗に流されやすく、従って風化も早い。だから、訳者が言葉を選ぶ際には、なるべくその表現に普遍性をもたせるべく工夫したほうが良いし、作品が優れたものであれば尚更のことである。英語と日本語の特徴をうまくつかんで、訳文に原文同様の深みや重複した意味をもたせることも可能である。訳文というものは、そのままでは生きた言葉ではないから、訳者がそれに命を吹き込むことも大事な翻訳作業の一部である。

Leave a comment